大川耳鼻咽喉科

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院長室より

せきのおはなし

咳嗽(がいそう=せき)は本来生体防御機構の一つですが、しつこい咳は体力を消耗させ、不快なものです。しかし中には通常の咳止め(鎮咳薬)があまり効かない場合があります。そんな時に次のような疾患が隠れている場合があります。

喉頭アレルギー

「のど」にもアレルギーがあると言われています。残念ながら、まだ検査法が確立されておりません。主に朝・起床時に症状がひどくなることが多いです。抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)が有効ですが、一部に治療抵抗性のものあり。

咳喘息(CVA)

咳が唯一の症状の特殊な喘息です。呼吸困難も胸がヒューヒューなることもありません。咳発作は圧倒的に夜間(72%)。抗ヒスタミン薬、鎮咳薬ともに無効で、喘息用の薬が必要です。(Cough Variant Asthma)

胃食道逆流症(GERD)

胃酸が「のど」に上がってきて刺激することがあります。横になった時(就寝時)に症状がひどくなるか、もしくは起床時に気付く。治療薬は胃薬です。(Gastro Esophageal Reflux Disease)

その他

副鼻腔炎(ちくのう)などで鼻水がのどへ流下する場合(後鼻漏)も咳嗽の一因となります。対処しないといつまでも治らない場合があります。また特殊な感染症(マイコプラズマなど)の場合、通常の抗生物質は無効です。その他にも、百日咳、気管支異物、肺結核、心不全、腫瘍性疾患、心因性、薬剤性などなど・・・。

つまり「考えられる疾患はいっぱいある」ということ。風邪でも咳だけ残る場合があります。また原因は複数かもしれません。本来きちんと診断してから治療するのが大原則です。しかし咳一つで受診された方全員に血液検査・呼吸機能検査・胃カメラ等を行うのは現実的には無理です。ではどうするかというと、試しに薬を出してみて、効き目をみる。胃薬を出して有効なら、「原因は胃だな」という訳です。これを診断的治療といいます。
よく話を聞いて見当をつけることになりますが、どうしても外れる場合も出てきます。ただ「この薬が効かなかった/効果不十分」というのも大切な医療情報です。試行錯誤を積み重ねないと正解にたどり着かない場合もありますので、その旨ご承知下さい。